マドリード旧市街の南東に位置するラバピエスは、中世に城壁の外で生まれ、1561年に宮廷がマドリードに置かれてから発展した地区です。16世紀から庶民の街として栄え、坂道の多い通りと、中庭を囲む廊下に各住戸の入口が面した集合住宅「コラーラ(corrala)」が今も残っています。マグレブ、サハラ以南のアフリカ、南アジア、ラテンアメリカ出身の住民が暮らし、マドリードで最も国際色豊かな地区になりました。 世界各国のレストランやバー、そして国立劇場、シネマテーク、無料のアートセンターなど、文化的な催しの多さが魅力です。ピカソの「ゲルニカ」を所蔵するレイナ・ソフィア美術館へは、ラバピエス広場から歩いて10分ほどです。
見どころ

ラ・コラーラ
1872年にトリブレテ通りとソンブレレテ通りの角に建てられ、回廊のあるファサードがメソン・デ・パレデス通りに面しています。マドリード旧市街の庶民的な住まいの代表例として最もよく知られ、サルスエラ「ラ・レボルトーサ」の着想源となり、1977年に国の記念建造物に指定されました。建物は現在も住居として使われているので、外から眺めましょう。

ドレ映画館(スペイン国立映画アーカイブ)
1912年に開館した映画館で、サンタ・イサベル通りに面したアール・ヌーヴォー様式のファサードが目を引きます。1989年からスペイン国立映画アーカイブの上映館になっています。火曜から日曜(祝日を除く)に、修復された名作、テーマ別特集、外国映画の原語版を上映し、料金は1回3ユーロです(2026年10月時点)。7月と8月は、2つのホールに加えて野外上映会場も開きます。

サン・フェルナンド市場
エンバハドーレス通り41番地にある地元の市場で、昔ながらの商店、世界各国の料理のカウンター、本を量り売りする書店が同居しています。営業時間は、火曜〜木曜が9時〜22時、金曜・土曜が9時〜23時、日曜が11時〜18時、月曜が9時〜14時30分と17時30分〜22時です。
ラバピエス広場、タバカレラ、バリェ=インクラン劇場
広場に面したバリェ=インクラン劇場は、かつての劇場兼映画館オリンピアの跡地に2006年に開場し、国立演劇センターの2つの劇場のひとつです。エンバハドーレス通りを少し下ると、旧たばこ工場(1780〜1792年)が「タバカレラ・プロモシオン・デル・アルテ」になっており、写真と現代アートの展覧会を無料で開催しています。開館は火曜〜金曜が12時〜20時、土日と祝日が11時〜20時(月曜休み)です。
実用情報
ワンポイントアドバイス
- インド、パキスタン、モロッコ、レバノン、アフリカ、ラテンアメリカ料理のレストランが並び、ラバピエスはマドリードで世界各国の料理を手頃な値段で楽しめる場所です。アルグモサ通りにはバーやテラス席が集まっています。ドレ映画館のチケットは、上映の3日前の17時からオンラインで販売され、当日は窓口でも購入できます。人気の上映はすぐに満席になります。夜も人通りが多くにぎやかですが、深夜にラバピエス広場、ネルソン・マンデラ広場、ティルソ・デ・モリーナ周辺で、窃盗や小規模な薬物取引がたびたび報告されています。持ち物は身につけ、帰りは人通りのある道を選びましょう。毎年秋に開かれるタパス・フェスティバル「タパピエス」は、2026年は開催されません。あわせて読みたい:マドリードの穴場スポット、マドリードでベジタリアン・ヴィーガン料理を楽しむ、マドリードのストリートアート、パロマ祭り、アントン・マルティン市場。地区の端にあるカサ・エンシェンディダでは、展覧会やワークショップが開かれ、屋上テラスもあります。
アクセス
Plaza de Lavapiés, 28012 Madrid:メトロ Lavapiés駅(3号線)、Embajadores駅(3号線)、Antón Martín駅(1号線) 近郊電車セルカニアス Embajadores駅(C-5線) バス:6番、26番、32番、57番(ドレ映画館の近くに停留所があります)
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