アメリカ博物館(Museo de América)は、先コロンブス期の考古学から植民地時代の美術、アマゾンや北米の先住民の民族誌まで、アメリカ大陸に由来する2万5,000点以上の品々をマドリードで所蔵しています。1941年に国立考古学博物館のアメリカ大陸コレクションをもとに創設され、モンクロア近くの大学都市にある大きなレンガ造りの建物を使っています。とくに人気なのは、コロンビアの金細工をまとめたキンバヤの黄金と、世界に4つしか現存しないマヤの絵文書のひとつ、トロ・コルテシアーノ絵文書です。文化省所管の国立博物館で、入場料は3ユーロ、日曜と木曜の午後は無料です。
見どころ

キンバヤの黄金
1890年に、現在のコロンビア・キンディオ県のラ・ソレダードで発見された金の副葬品一式です。コロンビアとベネズエラの国境紛争の仲裁への感謝として、1893年にコロンビアのカルロス・オルギン大統領からスペインの摂政マリア・クリスティーナへ贈られました。ポポロ(ひょうたん形の石灰容器)、兜、首飾り、鼻飾りや耳飾り、座った6体の首長像などがあります。

トロ・コルテシアーノ絵文書
マドリード絵文書とも呼ばれる、樹皮に描かれて蛇腹に折りたたまれたマヤの書物で、14〜16世紀のものとされます。現存する4つのマヤ絵文書のひとつで、博物館の至宝のひとつです。文字と神々で埋め尽くされたページは、儀礼と占いのための暦として使われていました。
植民地時代のアメリカ
博物館には、絵の具に貝殻の破片をはめ込んだメキシコの絵画「エンコンチャード」が100点近く所蔵されており、世界最大のコレクションです。ミゲル・カブレラが1763年に描いた連作を含む「カスタ画」もあり、ヌエバ・エスパーニャ社会の混血の様子を描いています。

大学都市の建物
建築家ルイス・モヤ・ブランコとルイス・マルティネス=フェドゥチが設計し、1943年から1954年にかけて建てられたレンガ造りの歴史主義様式の建物で、塔と記念碑的な正門が目印です。内部には、スパンが12メートルに及ぶレンガのヴォールトもあります。1981年に閉館し、全面改装を経て1994年10月12日に再オープンしました。展示は、アメリカ大陸の知識、アメリカの現実、社会、宗教、コミュニケーションの5つのテーマ空間で構成されています。
実用情報
ワンポイントアドバイス
- 一般料金3ユーロ、割引料金1.50ユーロ(8人以上の団体)。18歳未満、65歳以上、18〜25歳の学生、ユースカード保持者、年金受給者、求職者、大家族、障がいのある方と同伴者は、証明書類の提示で無料です(料金は2026年10月に確認したものです)。木曜14:00以降、毎週日曜、4月18日、10月12日、12月6日は誰でも無料です。支払いは窓口で行い、閉館の30分前に入場が締め切られ、展示室は15分前に閉まります。博物館は「4 Museos de Madrid」(8ユーロ、10日間有効)と「8 Museos de Madrid」(16ユーロ、15日間有効)の共通券の対象で、オーディオガイドは複数の言語に対応しています。あわせて読みたい:服飾博物館。
アクセス
Avenida de los Reyes Católicos, 6, 28040 Madrid(大学都市)。メトロのモンクロア駅(3号線・6号線)またはイスラス・フィリピナス駅(7号線)。バスは1番、12番、16番、44番、46番、61番、62番、82番、83番、132番、133番、138番、160番、161番、162番、164番、C1、C2。
営業時間
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